3−2−3 測量作業

調査測線の受振点・発震点を示す杭の打設、ならびに、そのXY座標、標高等を測定するための測量方法は以下の通りであった。

a)基準点測量

国家三角点を与点しRTK−GPS 測量の基準点観測を行ない、基準点を設置した。

b)測線測量

作業で使用する道路(作業路線)の路肩に、計画された間隔でエスロンテープを使用して、受振点及び発震点の位置を木杭または白チョークで表示した。

c)多角測量

障害物などにより、RTK−GPS測量で観測できない作業路線については、RTK−GPS測量の放射法を行ない、RTK−GPS点を設置した。

d)細部測量

新設基準点を与点として、RTK−GPS測量の放射法を行ない、受振点と発震点の位置を測量した。また、障害物などにより、RTK−GPS測量で観測できない受振点と発震点については、RTK−GPS点を与点として、多角測量の放射方式を行ない、受振点及び発震点の位置を測量した。

e)水準測量

細部測量と同時に実施した。

f)使用基準点

本作業で使用した国家三角点を以下に記す。

 点 名         等級     1/5万地形図名

 岩切        四等三角点    仙台

 高柳            〃      鰍沢

g)測地諸元

本作業で使用した測地諸元を以下に記す。

準拠楕円体     GRS80

長半径       6,378,137.000m

短半径       6,356,752.314m

投影法       TM図法

座標系       平面直角座標第10系

座標原点 緯度   40゚00’00”N

〃 経度    140゚50’00”E

縮尺係数      0.9999

北方加数      0.0m

東方加数      0.0m

発震点・受振点の座標・標高値を巻末資料6に示す。