兵庫県南部地震では、神戸市街地を中心として東西に分布する狭い範囲に震度7の地域が分布するといういわゆる「震災の帯」が発生しました。この原因の一つとして、神戸地域の地下構造の3次元的形状が挙げられ、強い地震動の予測には地下構造についての知見を得ることが必要であると指摘されています。人口が集中する我が国の都市部は、一般的に大規模な平野や盆地等の堆積平野に位置していることから、地方公共団体が都市における地震防災対策を検討する上で、堆積平野における地表から地下の地震基盤までの3次元的な地下構造調査を行い強震動予測のための基礎資料を得ることが重要です。
このため文部科学省では、平成10年度より地震関係基礎調査交付金により地方公共団体が行う主要な堆積平野の地下構造調査を対象として交付金を交付しています。
交付金による地下構造調査で得られた成果を、各地方公共団体の地域地震防災に資するとともに、調査により得られた情報を今後の地震調査研究に活用するため、各地方公共団体から提出された成果報告書を公開しています。
[インターネットによる調査報告書の公開について]
■地震関係基礎調査交付金による地下構造調査事業で各地方公共団体が作成した調査報告書の内、CD-Rで公開している調査報告書の本文および主な図表を、インターネットで公開します。ご利用に際しては、「使い方」と「注意事項」をよく読んでください。
「使い方」
「注意事項」
[地震調査研究関連資料閲覧室等での調査報告書の公開について]
■公開されている各地方公共団体の調査報告書は下記で閲覧できます。閲覧を希望する方は、下記へお越しください。
■交付金による地下構造調査の成果については、今後、地震調査研究推進本部で検討評価していく予定です。