処理の概略と諸元は、以下の通りである。
初 期 編 集
a.データ整理…不良データの除去、ノイズ除去、測量データ整理等。
b.CMP編集…Line1・Line2測線とも、測定は道路沿いおよび障害物を避けて実施したため、測線は一直線ではなく、CMP(反射中点)は平面上に分布する。重合用測線は、これらのCMPの分布を最適に通る折れ線として設定し、この測線沿いにCMP編集を行った。
初 期 処 理
波形処理のうち最も重要な処理は、パルスの短縮、短い周期の多重反射の除去、スペクトルの平滑化、等を目的に実施するデコンボリュ−ションである。この処理を良好にするため、次の前処理を実施した。
・プレフィルタリング
回帰型のフィルターを用い、位相特性は次に述べる位相補償処理で併せてミニマムフェーズに直した。なお、Line1測線では25〜100Hzの、Line2測線では21〜100Hzのバターワース特性のバンドパスフィルターを用いた。
・位相補償
デコンボリュ−ションが有効に働くためには、トレ−スがミニマムフェ−ズ特性であることが条件の一つである。測定系で記録がミニマムフェ−ズから外れる最も大きな原因は、探鉱機のフィルタ−による位相特性である。この探鉱機の位相特性、およびプレフィルタ−の位相特性をミニマムフェ−ズに戻すフィルタ−を設計して全トレ−スに掛け、補償を行った。
・振幅補償…次の2段階に分けて実施した。
a. 全トレースよりオフセット距離(震源−受震器間距離)別に振幅の時間減衰特性を統計的に求め、この特性の逆数で振幅補償を行った。
b. 次に各トレース別に、Line1測線ではゲ−ト幅180msecで、Line2測線ではゲート幅170msecで平均振幅の時間変化を求め、振幅補償を行なった(AAC)。
デコンボリュ−ション
Line1測線には自己相関演算のゲート長 1200msec、フィルター長 120msec、ホワイトノイズ3%の、Line2測線には自己相関演算のゲート長 1000msec、フィルター長110msec、ホワイトノイズ3%のタイムバリアント型ホワイトニング・デコンボリュ−ションを用いた。デコンボリューションテスト結果を図−7−1、図−7−2、図−7−3、図−7−4に示す。