2−1 測定準備作業

1測量
 計画測線沿いに所定の間隔で測定点を設置し、中心線測量および水準測量により全測定点のXY座標およびレベルを求めた。

2受震器およびケーブル、アンプボックスの設置
 受震点間隔は1・2両測線とも10mである。地震計は1測定点に9個グループのものを使用し、測定点を中心に測線方向に1測線では約1.1m間隔で、2測線では約0.6m間隔で設置した。地震計の設置は原則として地震計に装着されているスパイクを直接地表面に突き刺す方法により設置を行ったが、舗装区間等で設置が不可能な場合にはピックスタンドを用いて地震計を固定した。

 9個の地震計は直列に結線されており、9個で1つのアナログ信号にして観測装置への入力とする。1受震点に多数個の地震計を設置して観測することを群設置(グルーピング)と呼んでいるが、この目的は、a)反射波観測においてノイズとなる表面波を減衰する. b)受震器の感度を増す. c)測定点間隔が粗いために起こる波数領域でのエイリアスを防ぐ. 等である。

 探鉱機はテレメトリー型を使用した。これは、増幅・A/D変換・スタックなどの処理を、地震計の近傍に置いたアンプ・ボックスで処理するシステムである。このため受震点から観測車までのデータ転送がデジタルとなり、各アンプボックス間に1本のケーブルを設置するだけで済むため、チャンネル数の多い場合の観測が容易となる。