3−5−1 調査結果のまとめ

・微動アレイ探査では、深度約4km程度までのS波速度構造が推定可能であることが確認された。

・既存人工地震データの再解析の結果、横浜市南東部において基盤深度が3500m程度の深い地域が存在することが再確認され、新たに、横浜市北部においても同様の深い地域が存在することが判明した。

・高密度強震計ネットワーク観測記録を用いた解析の結果、地震によらず横浜市の南東部と北西部に走時遅れが大きい領域が存在し、中央やや西よりの地域では走時遅れが小さいことが判明した。

・P波及びS波走時を使用した解析の結果、横浜市南東部及び北部に基盤深度が3500m程度の深い地域が存在する3次元速度構造モデルによってこの傾向は説明されることが確認された。