(3)地震計配置

地震計配置は、空間自己相関法で用いられる円形アレーの組み合わせとした。アレー半径は、解析可能な表面波の波長と関係があり、一般にアレー半径が大きいほどより深部の構造を推定することが可能である反面、空間分解能は漸次小さくなる。

平成13年度調査ではアレー半径(200m, 600m, 2000m)の3重同心円形アレーを設計したが、平成14年度調査ではアレー半径(50m, 100m, 200m, 400m, 800m, 1600m)の6重同心円形アレーを設定した。これは、空間自己相関法で選択可能なアレー半径の分布を、平成14年度調査よりも一様かつ広範囲にするための措置であり、アレー中心上に1ヶ所、および6重同心アレー円周上に3ヶ所ずつ、計19ヶ所に地震計を円対称的に設置した。

実際の設置場所の決定に当たっては、観測地点を中心とした同心円上に配置できるように、構造物や空洞直上、立入禁止場所、水上の場所等を避けるようにアレー中心を軸として同心円周上の3点を適宜回転させ、裸地やアスファルト道路、コンクリート舗装の場所を探し出した。

アレー地点K1〜K10に対する微動アレー詳細図(縮尺1/25,000)を図3−2−3−2−1図3−2−3−2−2図3−2−3−2−3図3−2−3−2−4図3−2−3−2−5図3−2−3−2−6図3−2−3−2−7図3−2−3−2−8図3−2−3−2−9図3−2−3−2−10に示す。本図中の「S」は小アレー、「M」は中アレー、「L」は大アレーをそれぞれ表す。また、アレー中心はアレー半径に関係なく共通なので、単に「1」とのみ表示する。

表3−2−3−1に微動アレー中心位置の緯度、経度を示す。