3−1−3 共通反射点(CDP)重合法

共通反射点重合法の概念図を図3−3に示す。測線上に25メートル間隔に受振器を設置し、測線上の1点で発震して多数の受振点で反射波を同時観測する。この時同時受振する受振点数をチャネル数と呼ぶ(概念図中では12チャネルとしているが、本調査では360チャネルである)。次に、発震点を別の点に移動し、発震を行い、同様に多チャンネルで記録を取得する。この様に発震・受振を規則的に繰り返すことにより、地下の同一の点(共通反射点(CDP))で反射したデータが2重、3重に取られる事になる。

このようにして取得したデータに種々の補正処理を行い、足し合わせる(重合)ことにより、測線上の各CDP位置の直下の地下反射波が強調される。足し合わせるデータの数を重合数と呼ぶ(概念図中では3重合、本調査では平均39重合である)。

また、各CDPを構成するデータの補正処理を行う時、各反射面までの反射波の速度情報も得ることができる。