(4)測線D−D’

図2−3−17

乾徳徳山から甲府駅付近を通り鰺ヶ沢町に至る測線である。甲府盆地周辺地質図より、測線の南部(距離程5km以南)では、中期中新世の玄武岩〜安山岩溶岩・火砕岩が分布する。密度は周辺に断層が多数存在し、その影響で密度が小さくなっていると考えられるので,若干低めの−0.40g/cmを仮定した。

測線の北部(距離程23〜33km)では,鮮新世の安山岩溶岩(太良ヶ峠,水ヶ森火山岩)が分布する(文献では層厚約500m)。測線Cと同様に密度差+0.1g/cmを仮定した。その北側は花崗岩,四万十累層(砂岩・泥岩互層)が分布する。先新第三紀の四万十累層の密度が高いと考えられるので,高めの密度(+0.09g/cm)を仮定した。