(1)測線A−A’

図2−3−14

甲府盆地を東西に横切る測線で、平成13年度の反射法地震探査測線にほぼ沿っている。堆積層の東西どちらの境界付近にも断層が確認されており、西側断層は市之瀬台地に、東側断層は曽根丘陵に位置する。断層が確認されている箇所とブーゲー異常値の急変部がほぼ一致し、盆地の外側に向かってブーゲー異常値が急激に増加しており、逆断層の存在が推定される。断面解析の結果では、東西の両境界で盆地の外側に向かって傾斜する逆断層となっている。傾斜の角度は、東側の境界で約35度、西側で約40度となった。

盆地の中央部では基盤と堆積層の境界はほぼ平坦であるが、距離程16〜17km付近で若干の基盤の盛り上がりが認められる。