4−4−3 本震より北側部分

広角反射法及び発破観測データに加え、余震分布の北側部分を反射法記録断面図に投影して重ね合わせた対比図を参照に、反射イベントとの相関性について考察した。

・ 余震の北限周辺での余震分布は、南側とは異なり平面的に幅を持ち、南側よりも浅い深度(2km〜7km程度)に分布する。その分布域は、余震域での反射イベントが卓越するゾーンにほぼ一致する(図4−4−4)。

・ この反射イベントが卓越するゾーンでは、反射波の振幅が強く(図4−4−5)、反射波の強度と余震分布との相関性を示唆している可能性がある(図−13(2))

・ 広角反射法の記録断面と余震分布との対比から深部反射波−B(深度14km前後)周辺にほとんど余震が分布していない。