(2)広角反射法

<バイブロサイス震源>

・ 広角反射法データ測線の北部(CDP600〜CDP1100)では、深度13km〜18kmの区間(往復走時で5秒〜7秒)に明瞭な深部反射イベントが見られる。通常の反射法の記録断面図にも、同一箇所に、同様な反射イベントが確認できる。

・ 測線の南部(CDP1250〜CDP1730)では、深度11km〜14kmの区間(往復走時で4秒〜5秒)に明瞭な深部反射イベントが見られる。

・ CDP1100〜CDP1250の区間では、有意な反射が見られない。

<発破観測データ>

・ マイグレーション前の時間断面図において、往復走時で、4秒、6秒、10秒付近に、ほぼ水平で明瞭な深部反射イベントが見られる。更に、測線の南半分において、9秒〜11秒の区間には南傾斜、15秒から19秒の区間には北傾斜の深部反射イベントが確認できる。

・ 往復走時で、4秒、6秒、10秒の反射イベントはマイグレーション後の深度断面図において、それぞれ12km、14km、27kmの深度に相当する。

・ 往復走時4秒、6秒に存在する反射イベントは、バイブロサイス震源の広角反射法処理断面図でも確認できる。6秒の反射イベントは、通常の反射法でも確認できる。

・ 15秒から19秒にかけて北傾斜の反射イベントは、マイグレーション処理により、測線から南端から外側(岡山県側)に移動している。深度にして、45kmから55km の深度に相当する。