(3)発破によるデータ取得方法

発破は、調査地点において発破孔を掘削して、その孔底付近で発破させる。発破孔の深度は、発破により地表での損傷を防ぐために、通常、薬長よりも20m以上深く掘削する。更に、孔井の崩壊を防ぎ、爆薬の装填を容易にするため、鉄管によるケーシングを装着する。又、薬量が多い場合には、発破によるケーシングの飛散を防ぐために、コンクリートによる発破口の固定も行なう。

観測作業では、通常、観測車と発破元の間でGPS時計によって同期をとって、発破を行なう。発破の瞬間での受振・記録系のトラブルを回避するため、通常、観測装置でのデータ取り込み開始を発破時刻より早め、受振・記録系の正常作動を確認した後に発破を行なう。