2−3−1 探査仕様

屈折法地震探査は、地層が何層かにわたる成層構造をなしていると考えられる場合に、それぞれの地層境界付近を伝播する屈折波の初動を解析して、各層の速度を求める手法である。新第三系の地層の速度は反射法地震探査の速度解析により推定することができるため、ここでの主な対象は先新第三系の基盤岩の速度である。屈折法地震探査は、P波反射法地震探査と同じ受振測線884点(RP.1−932)で実施した。

発振点は、測線の両端付近を含めた以下の8点である。表2−8

震源として大型のバイブロサイス車2〜4台を用い、反射法の全受振器である932チャネルの展開を用いてGDAPS−4A、MS2000探鉱機でデータを取得した。

本調査の測定仕様はつぎのとおりである。仕様一覧は表2.2−1にも示した。

[P波屈折法地震探査]

<発振系>

震源: バイブロサイス車 2〜4台

スイープ周波数: 6〜40 Hz

スイープ数/発振点 SP1:100、SP2:150、SP3:75、SP4:13、SP5:50、   

                SP6:50、SP7:200、SP8:200)

発振点数: 8点(反射法データとしても使用)

<受振系>

受振器: SM−7(10 Hz)、 SM−24(10 Hz)

受振器個数/受振点: 3個

受振点間隔: 25 m

 総受振点数: 884点(デッドロケーションを含めた場合、932点)

  受振器総展開長: 22.075 km(883*25m)

<記録系>

探鉱機: GDAPS−4A 、MS2000D

サンプル間隔: 4 ミリ秒

記録長: 16秒

チャネル数: 884チャンネル

展開: 固定展開