(8)川崎市中原区及び高津区における調査

神奈川県川崎市中原区では,川崎市によるK3観測点(K03)で,隣接する高津区では東京工業大学によるKWS観測点(U03)で調査が行われている。これらを対象比較したものを図3−2−2−5上図に示す。(K03)は7層モデル,(U03)は4層モデルである。(U03)観測点では,(K03)観測点に見られる1.7km/sのS波速度を持つ層が設定されておらず,基盤深度が(K03)における1.7km/sのS波速度を持つ層の中央部に設定されている。S波速度の対応は比較的よいが,層分割が異なるために境界深度に若干の差異が生じており直接の対比が難しい。S波速度で対応させると(U02)の第2層基底が,(K02)の第3層基底または第4層基底に対応し,(U02)の第3層基底が,(K02)の第5層基底または第6層基底に対応するものと推察される。

表9参照