3−6 平成14年度反射断面の再解釈

平成15年度の反射法地震探査で得られた反射断面の解析では,測線近傍にある3本の既存ボーリングと基礎試錐「石狩湾」報告書(石油公団,1995)の「グリーンタフ上限地下構造図(時間)」を補完資料として利用できたことから,各地層境界の反射面を信頼度高く同定することができ,また断面の地質解釈においても,既存地質データと整合性のある解釈結果が得られた。しかしながら,平成14年度の反射断面で解釈した地層境界に対応する反射面が,当該反射断面へ連続しているものの,両反射断面における地層境界の反射面が一致しないことが判明したことから,岡(2003)による既存ボーリング柱状図の見直し結果なども参考にして,平成14年度反射断面の再解釈を行った(図3−6−1)。再解釈結果を以下に記す。

・第四系(材木沢層)基底については,CDP500付近から西(南)側では平成14年度解釈とほぼ同じとしたが,東(北)側では平成14年度よりも全体に浅く解釈した。最深部はCDP130付近となり,そこでの深度は850mと平成14年度結果にくらべて400m程度浅くなった。

・平成14年度で当別層(西野層)基底と解釈した反射面は,当別層(西野層)内に比較的薄く分布する凝灰岩層,凝灰角礫岩層などに対比される可能性がある。

・平成14年度で望来層基底と解釈した反射面は,ほぼ当別層(西野層)基底に対比した。

・平成14年度で解釈した望来層基底と基盤面の間に分布する反射面を,望来層基底と解釈した。平成14年度では望来層は西(南)へ向かうにしたがって薄くなって,CDP750付近で消滅し,その下位に分布する盤の沢層・厚田層などが砥山層に移行していくと解釈した。本年度は,望来層基底とする反射面がCDP800付近から西(南)側で追跡できなくなることから,測線東側に分布する望来層・盤の沢層・厚田層などが小樽内川層に移行していくと解釈した。

・平成14年度に基盤面と解釈した反射面では浅すぎるため,平成15年度測線との交点における基盤深度と矛盾しないように再解釈を行った。その結果,測線西(南)端付近のCDP1200では深度1500mから2400mと900m程度深くなり,月寒背斜頂部では深度2100mから3300mと1200m程度深くなった。また,豊平川右岸側の低重力域近くで最も深くなった測線東(北)端付近での基盤面は,深度4500mから5300mと800m程度深くなった。