(7)背斜構造

図4−5−2の褶曲構造の分布(岡,1997)では,反射測線はCDP500付近で月寒背斜の背斜軸を斜めに横切るようになっている。反射断面では,背斜構造の頂部がCDP500〜600となり,岡(1997)の推定した背斜軸位置のやや西寄りに現れているものの,構造の規模と形態から判断して,この背斜構造を月寒背斜と同定した。背斜の西翼部の傾斜は東翼部のそれよりもやや急になっている。また,反射断面では,上位層の背斜頂部は下位層の頂部より西側に移っていることから,背斜軸面が東側に傾いている形態が読み取れる。

さらに,岡(1997)の褶曲構造の分布では,茨戸付近の月寒背斜の西側に向斜構造が示されているが,この向斜構造の南方延長は不明である。反射断面では,月寒背斜の西側に明瞭な向斜構造が推定されており,上述の向斜構造の延長部の可能性が強い。

背斜構造による地層の盛り上がり及びその両側における沈み込みの形状は,ほぼ第四系の最下部層とみなすことができる材木沢層内の反射面にも緩やかながら認められることから,この褶曲活動は,少なくとも材木沢層が堆積した時代まで続いていたと推定される。