(1)残差に系統的な特徴が見られる点

@ No.2,No.3,No.5,No.11,No.19では,高周波数側端の残差が大きくなっている。いずれも観測位相速度が理論位相速度より大きい値となっている。これらの観測点では最小相関距離(本調査では100m)で解析できている最大周波数を超えて逆解析に用いているためと考えられる。その場合は解析する周波数を若干低周波数側で打ち切る方が良いことも考えられる。

本解析の目的である深部地震基盤の把握という点では問題無いと考えるが,より浅部に着目した調査の場合には,この打ち切り周波数周辺の解析精度を上げる必要があり,そのためには,より小さい半径のアレーを設定して測定する必要があると考えられる。

A No.29では低周波数側端で残差が大きくなっている。観測位相速度をより満足させるためには,基盤S波速度をより大きな値に設定するか(感度分析の項参照),より深部の影響を検討する必要があると考えられる。