3−4−1 前処理

作業手順で述べたように,データ取得のサンプリングは100Hzで行った。ただし,データ解析の際に,アレーサイズに応じてデータのリサンプリングを行っている。すなわち大アレー,中アレーで5Hz,小アレーで10Hzである。

解析の前処理として,まずデータセットを作成する。データセットの作成にあたっては,後で述べるスペクトル解析を行う際に,分散が小さく精度の良いスペクトル推定量を得るために,用いる全データ長を,可能な限り多くの小区間(以後,ブロックと呼ぶ)に分割する。その際,車両や工場振動などに起因すると考えられる時間的に非定常なノイズ部分に対して,必要に応じてフィルター処理などを行い,データセットの品質を向上させた。また,長周期成分の微動解析にあたっては,場合によって,ブロック長を倍にするなどの区間長の変更を行い,ブロック内に含まれる波数を増やすことにより,解析精度の向上に努めた。