3−3−1 観測点位置

本年度は平成13年度に引き続き,計9ヶ所で微動アレー探査を実施した。9ヶ所の内訳は,本年度調査で当初計画していた5ヶ所及び調査地域東側の観測点密度を充実させるために追加した4ヶ所である。

なお,これらの観測地点の設定に当たり,主に次の3点を考慮した。すなわち,

@ 本年度調査で豊平川沿いに実施される反射法探査の結果と対比可能となること

A 人口密集地域である札幌中心部に分布すること

B 前年度観測点分布が比較的疎であった調査地域東側で,一様な分布となること

などである。

図3−3−1に本年度調査で実施した微動アレー探査観測点及び反射法地震探査測線(以下,本章では反射測線と記す)と,平成13年度に実施した微動アレー探査観測点を示す。図中,黒の実線は反射測線を示す。微動アレー探査観測点については,○印を微動アレー探査地点のほぼ中心に置き,沿え字の数字をアレー探査地点番号とした。なお,同図には重力のブーゲー異常値のコンターライン(駒澤ほか,1998)も示してある。

各観測点アレーの中心の所在地,実施日を表3−3−1に示す。観測点番号は平成13年度調査の21地点に続く通し番号として,No.22から順次付した。なお,追加測定分観測点番号はNo.27〜No.30である。

・ 反射測線近傍の観測点

平成13年度に調査を実施した際には,反射測線の具体的位置が未定であったため,微動観測点は特にそれとの関係を考慮せずに設定した。しかし,同図を見ると,結果として反射測線に幾つかの観測点が近接している。すなわち,南側から順にNo.14,No.21,No.20,No.12,No.9,No.13及びNo.10である。これらは白丸で表示してある。

ただし,ブーゲー異常値が最も低い場所近くにあるNo.13は,反射測線から約1.5km離れており,反射測線位置よりもブーゲー異常値が低いことから,基盤も反射測線位置よりも深いと推定される。そのため,No.13の地下構造を反射法の結果と直接比較することの困難が予想された。それを補完する意味で,反射測線上でブーゲー異常値の最も低い地点(雁来大橋北側)を選び,その付近にNo.25を設定することとした。

・ 札幌市中心部

札幌市中心部では,札幌駅付近より南側にNo11,No19,No20,No12があり,北側にNo.7,No.8 がある。これらは,結果として南側と北側との間の観測点分布に空白を作っている。No.24は,この空白をカバーする役割を持つ。なお,この観測点は反射測線の比較的近くに位置していることもあり,反射法探査結果との比較検討も可能である。

・ 調査地域東側

平成13年度は,山麓地域の構造把握に重点を置いたこともあり,相対的に調査地域の西側に観測点が多く,中央部から東側にかけて観測点が少なかった。本年度は,観測点の少なかった地域に重点を置き,調査地域北側〜北東側では,あいの里−拓北地域(No.22)と栄町地域(No.23),調査地域南東側では白石地域(No.26)に観測点を設定した。 

・ 追加観測地点

本年度調査では,当初5ヶ所での実施を計画していたが,調査地域東側の観測点密度をさらに充実させるために,観測点分布が疎になっている地域に4ヶ所を追加配置した。調査地域北側では屯田地域(No.27)と北丘珠地域(No.28),南側では厚別西地域(No.29)と北野地域(No.30)である。