4−2 観察結果

対象とした地震観測井の掘削長および掘削位置は以下のとおりである。

     (孔名)    (掘削長)   (掘削位置)

・札幌市前田観測井   550m   手稲区前田591番地

・札幌市中沼観測井   514m   東区中沼町45番地の6

・札幌市里塚観測井   500m   豊平区里塚468番地の1

・北大南新川観測井   750m   北海道大学構内南新川

札幌市が施工した観測井の掘削は,地表から50mごとに3m程度の区間と目的深度の上位50mの区間のみでコアリングが行われ,その他の区間ではノンコアリング工法で行われていた。北海道大学の観測井の掘削は,深度400mから孔底(深度750m)までの区間のみコアリングされていた。コア観察では,報告書の検層曲線とボーリング柱状図を参照しながら,これらのコアリング箇所のコアを詳細に観察し,近傍のボーリングデータとの対比を通じて,地層境界の同定を行った。以下に各観測井の調査・検討結果を示す。