4−2−4 北大南新川観測井

図4−4ボーリング柱状図,表4−4−1表4−4−2コア観察記録参照)

本観測井では,深度318m以深には鮮新世の西野層が分布し,深度318〜212mには前期更新世の裏の沢層が,深度212m以浅には中・後期更新世堆積物と完新世堆積物が分布していることが確認された。本観測井の西野層は,北方の前田観測井の同層と似た岩相を示し,凝灰質細〜粗粒砂岩を主とし,凝灰角礫岩,凝灰質シルト岩を伴う。本観測井と前田観測井の柱状対比図を図4−5に示す。これらの凝灰質岩は,概して固結度は高くなく,手で容易に割ることができる。図4−6のコア写真例の下段に示すように,深度729.5m付近の凝灰質細〜中粒砂岩には生痕化石が認められた。