4−2−2 中沼観測井

図4−2ボーリング柱状図,表4−2コア観察記録参照)

本観測井では,新第三紀鮮新世の当別層までは至らず,深度203m以深には裏の沢層が分布し,深度203m以浅には中・後期更新世堆積物と完新世堆積物が分布していることが確認された。工事報告書では,裏の沢層の上限を深度190mとしているが,近傍の上山試錐・倉庫井との比抵抗検層曲線対比から深度203mを上限とした。裏の沢層は,深度203mから470m付近までは中〜粗粒砂と含礫粗〜極粗粒砂を主とし,今回観察したコアは砂状を呈していた。470m以深では,シルト質細〜中粒砂岩と細〜粗粒砂岩を主とし,図4−6コア写真例の中段に示すように,固結度は高く棒状のコア形状を呈していた。