3−4 データ解析

観測データから表面波(レイリー波)を信号として位相速度分散の形で推定するために,空間自己相関法(SPAC法),周波数−波数法(f−k法)により解析を行った。図3−5に位相速度解析の流れ図を示す。

微動アレー探査の解析に関しては近年,空間自己相関法の優位性が指摘されている(例えば,岡田ほか,1995,宮腰ほか,1996)。また,他の地域における地下構造調査で両方法を比較検討して,空間自己相関法を採用した例(千葉県,1998)もある。本調査では,既存ボーリング地点での観測データに対して両方法を適用しf−k法に特段の優位性が認められない場合には空間自己相関法を適用することとした。