3−4−6 位相速度の推定(f−k法)

f−k法では,微動データにおいて表面波が卓越すると考える。その場合,f−kパワースペクトル上には,表面波のエネルギーが最も強い所にピークとして現れる。これにより各周波数ごとのf−kパワースペクトルを求め,最大ピークを与える波数座標から位相速度が求められる。そのときに用いる波動の伝播速度と周波数および波数との間には次の関係がある。

C(f) = 2πf / k =2πf / √(kx2+ky2)

ここで,c(f) は波動の伝播速度,f は周波数,kx ,ky はそれぞれX方向,Y方向の波数である。