2−7−4 地震

・1900〜1996年までの札幌管区気象台で観測された有感地震は34回,1986〜96年に発生した札幌直下における有感地震は36回あり,地表に表われない地震断層の存在の可能性を示している。

・有感地震と微小地震の震央を重ね合わせたところ,両者は一致しており,北西−南東方向の走向を持つ地震断層が想定される。

・最近の大型建造物建設前の遺跡発掘において,液状化の痕跡がいたるところで発見されており,札幌市直下での石狩地震程度の地震が繰り返し発生してきた直接的な証拠となっている。

・最近100年間でM5を含む地震活動が続いていることから,札幌直下には地震ポテンシャルがあり,その活動は現在も継続しているものと考えられる。

・平成13年3月時点で公開されている強震動解析のためのデータとしては,防災科学技術研究所の強震動観測K−Net(HKD178とHKD180,HKD183)と広帯域地震観測網Freesia Net(HSS),札幌市の札幌市ボアホール式地殻観測網(NKN,MED,STZ)と札幌市震度計ネット(12観測点)が挙げられる。