(1)3次元モデルの作成に効果的な深層地盤情報の収集

防災対策の推進を目的とした地震被害想定に用いる地震動シミュレーションを行うためには、これまでに得られた地盤情報をもとに地下構造モデルを構築する必要がある。しかし、大阪平野を対象とした物理探査や深層ボーリングなど、基盤岩に達する地盤情報は必ずしも充分ではない。そのため、効果的な防災対策を推進する上では既存データを有効に活用し、できる限り信頼性の高いモデルの作成が必要である。

とりわけ、図7−1に示すような平成16年度に計画されている他機関における調査計画との連携などを含めて検討していく必要がある。

図7−1 近畿圏における「大都市圏地殻構造調査研究」計画