(3)探鉱機

有線デジタルテレメトリ型の探鉱機で、アナログ増幅、A/D変換、垂直重合(スタック)、相互相関処理、ノイズ除去などの処理を受振器近傍に設置したアンプボックス(RSU)内で行い、処理後の波形記録を観測本部内の探鉱機本体にデジタル転送した。なお、アンプボックス(RSU)1台は、最寄りの4受振器で観測した波形記録の処理を行った。

遠隔処理のため、非常に大きな受振点数(チャンネル数)の場合にも、受振器と探鉱機を結ぶケーブルは1本でよい。このことは、非テレメトリ型探鉱機の場合に必要なアナログケーブルを何本も平行に張ることを不要とし、電磁ノイズの影響を受けにくいものとしている。また、探鉱機は、アンプボックス(RSU)を管理する機能を有し、受振器やアンプボックスの接続状態、バッテリー残量などをリアルタイムで監視できるほか、波形処理機能も有しており、これを利用することにより収録記録の高度な品質管理を行った。