8−13 大阪層群

新第三紀鮮新世後期〜第四紀更新世中期にかけて堆積した未固結の礫・砂・粘土などの堆積物よりなり、大阪平野周辺の丘陵地域に広く露出する地層である。粘土のなかには海にたまった暗灰色を呈する海成粘土と、湖などの陸域にたまった緑灰色を呈する淡水成粘土がある。一般に、淡水成粘土には青色が特徴的な藍鉄鉱が、海成粘土には硫化鉄が蓄積され、その後の環境変化により、硫化鉄は黄鉄鉱(二硫化鉄)や石膏(硫酸カルシウム)に変化する。

大阪層群の海成粘土は時代の古いものからMa0、Ma1、・・・・Ma10と呼ばれている。これらの海成粘土や火山灰などをもとに詳細な地質層序が組み立てられている。