5−4−1 地層の堆積年代に基づいたP波速度の推定

大阪層群などの堆積層のP波速度Vp(km/sec)は、その地層の分布深度D(m)と堆積後の経過年数T(万年)をもとに推定することができると考えられる。その推定に際しては、反射法地震探査によって得られた地盤のP波速度分布をもとに経験式が導き出される。堀川ほか(2002)によると、試行錯誤の結果、深度800mを境に以下の2式が提案されている。

深度800m以浅  Vp=1.069T0.1098+3.7×10−4D / (D/800.)0.41   (1)

深度800m以深  Vp=1.069T0.1098+3.7×10−4D         (2)

また、大阪湾地盤情報の研究協議会(2002)によれば、大阪湾の海域における反射法地震探査結果をもとに、以下の推定式が提案されており、図5−17に示すように、神戸東灘の深層ボーリング(GS−K1孔)における観測値とよい相関を示すことが指摘されている。

Vp=1440+7.75×(T×D)0.392         (3)

図5−17 堆積年代と深度より推定したP波速度の相関図