4 総合解析

平成15年度の総合解析では、ほぼH15−B測線上に愛宕橋Brが掘削されており、その柱状図も10m間隔で採取されたスライム試料から鑑定したもので信頼性も高いと考えられることから、まず、H15−B反射断面と愛宕橋Brの柱状図を対比して反射面と地層境界面の対比を行った。次に、H15−B測線とオーバーラップしているSK87−1測線、SK87−1測線と交差しているH14−A測線、H14−A測線と交差しているH10測線およびH10測線の東側に位置するH7測線1の順で解釈を行った。なお、例えばSK87−1測線とH15−B測線やH14−A測線のような、異なる測線がオーバーラップしている部分や交差部(交点)での反射面のすりあわせは、反射断面の深度変換時の誤差の影響を受けないように、まずマイグレーション後時間断面で行い、その後深度変換した反射断面でも矛盾が生じていないことを確認した。図4−1に総合解析を行った反射法地震探査測線位置と過去に実施された活断層調査結果や地表踏査結果を示す。

また、各反射断面の解釈結果の妥当性を評価するために、既述した屈折法地震探査結果や重力データの三次元解析結果、並びに第四系等深線図(宮城県,1985)と比較検討した。