(2)中新統相当層上面深度

以下の既存資料を用いて推定した(図3−3−4)。

・ 深層ボーリング解釈結果(中新統相当層上面深度)

・ 反射法による中新統相当層上面深度

・ 微動アレーの解釈結果

・ 濃尾平野の結果(愛知県、2003)

・ 三河平野の結果(愛知県、2005)

また、中新統より古い時代の地層が露出している部分は深度0として与えた。これらのデータを曲率最小アルゴリズムをもとにした補間方法(Smith・Wessel,1990)を用いて緯度・経度に沿って0.005度×0.005度にメッシュ展開したあと、100m間隔のコンターを引いた結果を図3−3−5に示した。中新統上面は、伊勢湾北部および養老山脈の東側で深度1600m付近まで落ち込んでいる。伊勢湾内では、伊勢湾東部で急激に変化しており、伊勢湾南部では東西方向の構造になっている。これらは、伊勢湾断層および白子−野間断層による変化であると考えられる。しかしながら、伊勢平野内においては、中新統は他の層に比べ既存資料が少なく、推定結果には不確定要素が含まれる。