(4)固有周期の計算

図3−2−30−1に示した上面深度(depth)と図3−2−31−1に示した平均S波速度(AVS)から、1/4波長則:

固有周期(sec)=Depth×4/AVS              (3.2.9)

を用いて、N値が50を超えない層の固有周期を計算した結果を図3−2−35−1および図3−2−35−2に示す。N値が50を超えない層の固有周期は、桑名市付近および伊勢市付近の一部で1秒前後を示すが、それ以外の部分では概ね0.75秒以下となっている。N値が50を超えない層の固有周期が最長でも1.2秒程度であることから、この浅部構造が、周期2秒以上を対象としたやや長周期帯に与える影響は少ないと考え、やや長周期帯を対象とした三次元シミュレーションに用いる地下構造モデルでは、第四紀層を一層として扱うこととする。