3−1−2 重力探査による深部構造

伊勢平野周辺の重力異常図を図3−1−2に示した。平野下の重力トレンドは平野北部では、北北西−南南東方向であり、養老断層および鈴鹿東縁断層帯付近で重力コンターが密になっている。平野中央部では、重力トレンドはほぼ東西方向になるが、鈴鹿東縁断層帯の東側の菰野町付近でクロージャーを形成している。平野南部では、重力トレンドはほぼ東西方向であるが、一志郡白山町から一志町付近にかけて重力コンターが偏曲している。馬場ら(2000)は、ブーゲー異常をもとに基盤深度を推定しており、これによれば、基盤深度は本年度調査測線近傍では1800mから2000m程度に達する。