2−2−1 探査仕様

屈折法地震探査は、地層が何層かにわたる成層構造をなしていると考えられる場合に、それぞれの地層境界付近を伝播する屈折波の初動を解析して、各層の速度を求める手法である。新第三系の地層の速度は、反射法地震探査の速度解析により推定することができるため、ここでの主な対象は先新第三系の基盤岩の速度である。

屈折法地震探査は、Line−1においてP波反射法地震探査の受振測線を用いた。

発振点は、測線の両端および中間の3ヶ所(R1−R3, 2002−2004)とした。ただし、測線北側での屈折法の解析精度を向上させる目的で、VP378および三重大学内での発振VP2001のデータも併せて解析した。以下に、全屈折発振点および受振器展開などを示す。屈折発振点は便宜上、測線南端近傍のVP2002をR1とし、北に向かって番号を増やした。

表4

震源として大型のバイブレータ4台を用い(図2−1−2−1および図2−1−2−2参照)、500チャネルの展開を用いてGDAPS−4A型探鉱機でデータを取得した(図2−1−3 参照)。

本調査の測定仕様を表2−2−1 に示した(詳細は付録3を参照)。