2−2−1 探査仕様

屈折法地震探査は、地層が何層かにわたる成層構造をなしていると考えられる場合に、それぞれの地層境界付近を伝播する屈折波の初動を解析して、各層の速度を求める手法である。新第三系の地層の速度は反射法地震探査の速度解析により推定することができるため、ここでの主な対象は先新第三系の基盤岩の速度である。

屈折法地震探査は、P波反射法地震探査の受振測線を用いた。

発振点は、全測線の両端および中間の4ヶ所(R1−R4)とした。ただし、測線東側での屈折法の解析精度を向上させる目的でVP1276で発振したデータも併せて解析した。以下に、全屈折発振点および受振器展開などを示した。屈折発振点は便宜上、測線東端をR1とし、西に向かって番号を増やした。 表2−2−0

震源として大型のバイブレータ4台を用い(図2−1−2−1参照)、840および684チャネルの展開を用いてGDAPS−4A型探鉱機でデータを取得した(図2−1−1 参照)。

本調査の測定仕様を表2−2−1に示した(付録3も参照)。