(2)調査測線概要

調査測線の位置を図2−1−3に示した。

P波反射法地震探査の測線は、三重県四日市市富士町から海蔵川・竹谷川沿いに西進し、菰野町千草(朝明渓谷)に至る総延長21kmの測線である。本反射法地震探査は、対象地域の先新第三系基盤上面までの構造および速度を捉えることを主目的として実施している。

調査測線では、交通のノイズが大きいことから、大型の非爆薬人工震源バイブレーター1〜3台を震源として用いた(図2−1−2−1参照)。

バイブロサイス調査は、受振点間隔25m、発振点間隔標準100m、300チャネルのCDP重合法に基づくデータ取得を行った。ただし、四日市撓曲および鈴鹿東縁断層の推定位置と交差する部分(四日市市小杉町および菰野町千草(朝明口)付近)の前後2kmは、発振点間隔25〜50mの高密度発振を行った。

測線上に設置された受振器で取得された反射波データは ディジタルテレメトリー型探鉱機によって記録された(図2−1−1参照)。

本調査の測定仕様を表2−2−1 にまとめて示した。詳細は付録3に示した。