3−2−4 観測方法

観測は、交通振動等のノイズの少ない夜間を主体として行った。図3−2−10に観測の流れを示す。

・ 観測に際し、まず観測に用いる各微動計を1箇所に集め、微動計の振幅特性、位相特性、および観測地点付近の微動の振幅やノイズ状況の確認(ハドルテスト)を行う。

・ 微動計を各観測点に展開・設置し、データ収録器に内蔵されたGPS時計の時刻校正を行った後に観測を行う。

・ アレー毎に約50〜110分程度のデータ収録(観測)を行い、データの収録を確認した後、各微動計を撤収して次のアレーの観測点へ移動する。次の観測点においても同様の作業を繰り返す。

・ LLアレー〜Sアレーの4組のアレーの観測をすべて終了した後、収録データをパーソナルコンピューターに転送し、データの品質のチェックを行い、全て異常がないことを確認して観測を終了する。また、異常が認められた場合には、そのアレーのデータを再測する。

表3−2−4に使用機器一覧表を示し、表3−2−5に観測時間および非定常ノイズ除去のためのハイカットフィルターの設定値を示す。また、表3−2−6−1表3−2−6−2に観測工程一覧表を示す。

図3−2−10 観測の流れ

表3−2−4 使用機器一覧表

表3−2−5 各アレーの底辺長・観測時間・ハイカットフィルター

表3−2−6−1観測工程一覧表

表3−2−6−2観測工程一覧表