(1)基盤岩上面

図3−1−6参照)

桑名市から津市付近までの平野部における既存ボーリングでは、基盤岩は1孔も確認されておらず、松阪市より南側の深井戸台帳において、深度50〜150m程度で基盤岩への着岩の記述(岩、花崗岩、岩盤等)が散見される程度である。

鈴鹿東縁断層帯近傍の菰野町の温泉ボーリング(湯の山温泉)では、深度1,017m、1,253mにおいて基盤岩が確認されている。また、久居市の温泉ボーリングにおいても深度75m(白雲荘)と深度136m(榊原温泉病院)で基盤岩が確認されている。

探査データから推定される基盤岩深度は、伊勢湾断層−白子・野間断層−鈴鹿東縁断層帯を囲む範囲で最も深く、桑名市−四日市市−楠町−鈴鹿市北部−菰野町南部付近において深度2,000mを超えることが想定される。

平野部においては、桑名市−四日市市付近の養老断層〜桑名断層を境に東側の基盤岩深度が急激に深くなっていることが想定される。