4−4 S波反射法探査

平成11年度に地盤モデル作成に対しての探査手法を検討するため,S波を利用した反射法地震探査を実施した。測線は堀川−巨椋池測線上の一部で,ボーリング地点[KD−1]をとおる1kmの区間である(図4−4)。探査の結果はボーリング調査結果と整合しており,P波探査に比べて精度の高い反射断面図が得られた。また,S波速度値は微動アレイ探査結果[A−0地点]と整合的であり,一部区間における詳細な地盤情報を得る手法としては有効な手段と考えられる。しかし,京都盆地の全域を対象とした広域的な地盤モデルの作成に対しては,必ずしも必要な手段ではないと考えられるため,その後は実施していない。