3−3−2 密度(γ)

@深度670m付近の福田火山灰より上位においてはγ=1.70〜2.37g/cm を示し,下部ほど値は大きくなる傾向が見られる。粘土ではγ=1.70〜2.15g/cm,砂や砂礫ではγ=1.70〜2.37g/cmとなり,粘土の方が値は低い。深度670m以深ではγ=1.95〜2.35 g/cm3 となる。

A大阪層群において火山灰や材化石などをはさむ部分では,非常に低い密度値をとる。深度297m付近に分布するアズキ火山灰はγ=1.60g/cm 程度,深度670m付近の福田火山灰はγ=1.75g/cm 程度の値を示す。

B基盤岩においては若干の乱れはあるものの密度値は比較的一定で,深度718〜733mのチャート部分でγ=2.63g/cm 程度,頁岩部分ではγ=2.68g/cm 程度を示す。局部的に密度値の低下する部分は,破砕作用によって生じた粘土化した部分に対応する。

表3−1 物理検層で得られた地盤物性値一覧