4−3−2 2次元地質断面の作成

上記の断層モデル、堆積層構造、基盤岩深度分布などを統合して東西方向の2次元地質断面図を作成している。断面は南北方向500m間隔に71断面であり、作成した地質断面モデルの例は、後述する物性モデル断面図に併せて示す。

2次元地質断面図における地質区分は,これまでのボーリング調査で判明した基盤岩上面,大阪層群中の海成粘土層 Ma3, Ma6, Ma9 に相当する各地質区分境界面とし、さらに大阪層群の下半部における堆積基準面としてMa3の下位に福田火山灰層(約170万年前)の堆積面を設定した。福田火山灰層準の推定は既存資料(市原編;1993)より,京都盆地南部の京阪奈および宇治地域の標準地質柱状図をもとに,アズキ火山灰(Ma3相当層準),ピンク火山灰,福田火山灰などの各火山灰間の堆積層厚より, Ma3の下位約200mを福田火山灰層の堆積面と推定した。なお,これらの大阪層群中の海成粘土層Ma3, Ma6, Ma9は,それぞれ85, 60, 40万年前ごろに堆積した地層と推定されている。京都盆地の大阪層群がおおむね等速度で継続的に堆積したと仮定して,これらの海成粘土相当層の深度と堆積年代の関係を補間および補外して,各地点の任意の深度における大阪層群の堆積年代を推定した。2次元地質断面の作成

 上記の断層モデル、堆積層構造、基盤岩深度分布などを統合して東西方向の2次元地質断面図を作成している。断面は南北方向500m間隔に71断面であり、作成した地質断面モデルの例は、後述する物性モデル断面図に併せて示す。

2次元地質断面図における地質区分は,これまでのボーリング調査で判明した基盤岩上面,大阪層群中の海成粘土層 Ma3, Ma6, Ma9 に相当する各地質区分境界面とし、さらに大阪層群の下半部における堆積基準面としてMa3の下位に福田火山灰層(約170万年前)の堆積面を設定した。福田火山灰層準の推定は既存資料(市原編;1993)より,京都盆地南部の京阪奈および宇治地域の標準地質柱状図をもとに,アズキ火山灰(Ma3相当層準),ピンク火山灰,福田火山灰などの各火山灰間の堆積層厚より, Ma3の下位約200mを福田火山灰層の堆積面と推定した。なお,これらの大阪層群中の海成粘土層Ma3, Ma6, Ma9は,それぞれ85, 60, 40万年前ごろに堆積した地層と推定されている。京都盆地の大阪層群がおおむね等速度で継続的に堆積したと仮定して,これらの海成粘土相当層の深度と堆積年代の関係を補間および補外して,各地点の任意の深度における大阪層群の堆積年代を推定した。