4−3−1 断層構造の推定とモデル領域のブロック分割

本年度における反射法探査結果を踏まえて、京都盆地全域の断層構造モデルを修正した。この断層構造モデルにもとづいたブロック分割図を図4−5に示す。

おもな修正点は、活断層調査結果を踏まえた宇治川断層位置とその連続性、桃山断層系の南方延長の削除、山科盆地縁辺の花山−観修寺断層系および黄檗断層の位置などを修正した。また、花折断層の分岐断層として設定した京都盆地中北部を北東−南西に縦断するブロック境界は、断層落差が小さいことやその連続性が明確でないことなどより削除した。

なお、ブロック境界として設定した断層線は、その末端においては鉛直落差を伴わない場合が多いため、必ずしも、すべての断層線において断層落差は持たせていない。