(2)初 期 処 理

波形処理のうち最も重要な処理は,パルスの短縮,短い周期の多重反射の除去,スペクトルの平滑化,等を目的に実施するデコンボリュ−ションである。この処理を良好にするため,次の前処理を実施した。

・プレフィルタリング

回帰型のフィルターを用い,位相特性は次に述べる位相補償処理で併せてミニマムフェーズに直した。なおフィルターの特性は表2−1表2−2表2−3表2−4のAに示した周波数帯域のバターワース特性を持つバンドパスフィルターを用いた。

・位相補償

デコンボリュ−ションが有効に働くためには,トレ−スがミニマムフェ−ズ特性であることが条件の一つである。測定系で記録がミニマムフェ−ズから外れる最も大きな原因は,探鉱機のフィルタ−による位相特性である。この探鉱機の位相特性,およびプレフィルタ−の位相特性をミニマムフェ−ズに戻すフィルタ−を設計して全トレ−スに掛け,補償を行った。

・振幅補償…次の2段階に分けて実施した。

a. 全トレースよりオフセット距離(震源−受振器間距離)別に振幅の時間減衰特性を統計的に求め,この特性の逆数で振幅補償を行った。

b. 次に各トレース別に,各測線とも表2−1表2−2表2−3表2−4のBに示すゲ−ト幅secで平均振幅の時間変化を求め,振幅補償を行った(AAC)。