5−1 測定概要

京都市中京区二条城町(二条城内)のボーリング孔[KD−2]において、物理検層調査を実施した。検層調査の項目としてはPS検層(DSI)と密度検層(キャリパー検層を含む)であり、地盤のP波速度、S波速度、密度などの物性値を測定することを目的としている。

各検層調査の測定諸元を以下に示す。

<PS検層(DSI)>

 ・検層区間             0m 〜 345m

 ・データ長 512サンプル

 ・サンプリング周波数         25,000Hz(dipole 震源測定時)

                   100,000Hz(monopole 震源測定時)

 ・ゾンデ移動速度          約10m/分

 ・速度解析可能な最高弾性波速度   4354m/sec(dipole 震源測定時)

                   9993m/sec(monopole震源測定時)

 ・速度解析可能な最低弾性波速度   312m/sec(dipole 震源測定時)

                   908m/sec(monopole震源測定時)

<密度検層(キャリパー検層を含む)>

 ・検層区間             0m 〜 345m

 ・サンプリング間隔     15.24cm

 ・ゾンデ移動速度          約10m/分

ただし、8m以浅は保孔のための鉄製ケーシングが挿入されており測定できなかったため、本孔脇に掘削した深度13mの試堀孔にて測定を行った。その際、PS検層についてはダウンホール方式(地表発震−孔内受震)で実施した。