4 ボーリング調査

基盤岩とそれを覆う堆積物の構成を確認するため,ボーリング調査(KD−2)を実施した。掘削地点は図4−1に示すように,京都市中京区二条城町の二条城北西角付近に位置し,平成10年度の反射法地震探査測線(南北測線)のCMP2830付近の西側約400m,本年度の丸太町測線のCMP860付近の南側約240mの地点である。掘削深度は350mであり,ワイヤライン工法によるオールコアボーリングを実施した。掘削孔の詳細位置は表4−1に示すとおりである。

図4−1 ボーリング掘削地点図

表4−1 ボーリング位置

採取されたボーリングコア試料は肉眼観察を行い,1/20縮尺と1/100縮尺の地質柱状図を作成するとともに,写真撮影を行った。堆積層は縦方向に半切したが,半切作業には硬質の粘土部等はダイヤモンドカッターを用いた。また,堆積物の地質年代や堆積環境を推定するため,コア試料を用いて火山灰分析,花粉分析,珪藻分析を行った。