4−3−3 珪藻化石分析

珪藻は珪質の殻をもつ単細胞植物プランクトンの一種で,主に河川や湖沼などの淡水域と,河口,沿海,外洋などの汽水もしくは海水域に生息する。珪藻分析は堆積物中に含まれている珪藻化石を抽出し,堆積物生成当時の水域の環境を推定する方法である。

珪藻は水域の水温,塩分濃度,酸性度などの環境要因に対応した種類が,各々の環境許容範囲の中で生息している。抽出された珪藻化石を分析することによって堆積物生成当時の水域の環境を復元することができ,淡水成層の判定もできる。