6−1 測定概要

京都市南区上鳥羽鉾立町の鉾立公園内ボーリング孔KD−1を使用して、物理検層調査を実施した。検層調査の項目としてはPS検層(DSI)、密度検層(キャリパー検層を含む)、電気検層(ノルマル検層)およびVSP探査である。前3項目が地盤の物性値を測定することを目的としているのに対し、VSP探査はその目的がやや異なっているため、別項で述べる。

各検層調査の測定諸元を以下に示す。

<PS検層(DSI)>

 ・検層区間             0m 〜345m

 ・データ長 512サンプル

 ・サンプリング周波数        25000Hz(dipole 震源測定時)

                   100000Hz(monopole 震源測定時)

 ・ゾンデ移動速度          約10m/min

 ・速度解析可能な最高弾性波速度   4354m/sec(dipole 震源測定時)

                   9993m/sec(monopole震源測定時)

 ・速度解析可能な最低弾性波速度   312m/sec(dipole 震源測定時)

                   908m/sec(monopole震源測定時)

<密度検層(キャリパー検層を含む)>

 ・検層区間             0m〜345m

 ・サンプリング間隔     0.15m

 ・ゾンデ移動速度          約10m/min

<電気検層>

 ・検層区間             0m 〜 345m

 ・電極間隔             25cm 、100cm

・測定間隔             標準10cm

 ・測定レンジ            自動設定

 ・測定装置             EL1500

 ・収録装置             ジオロガー3030 MARK−2

ただし、26m以浅はKD−1孔ではケーシングが挿入されていて測定できなかったため、脇に掘った30mの浅堀孔にて測定を行った。その際、PS検層についてはダウンホール式で実施した。