5 基準ボーリング調査

基盤岩やそれを覆う堆積物の構成を確認するため,基準ボーリング調査(KD−1)を実施した。掘削地点は図1−2に示したように,京都市南区上鳥羽鉾立町鉾立公園内に位置し、平成10年度の反射法地震探査測線(南北測線)のCMP1820付近で測線直上より東側約50mの地点である。掘削はワイヤライン工法で行い、掘削深度は350mとし、オールコア採取とした。ただし、地表から深度30mまでの表層部については副孔を設けて別孔にて掘削した。各孔の詳細位置は表5−1に示すとおりである。

表5−1 基準ボーリング位置情報

採取された棒状のボーリングコア試料は,ダイアモンドカッターで縦方向に半切し,肉眼観察によって堆積物の層相を記載した。また,堆積物の地質年代や堆積環境を推定するため,コア試料を用いて火山灰分析,微化石総合分析および放射性炭素年代測定を行った。