(3)受振器設置作業

都市部であるため道路の殆どが舗装されていたが、受振器は歩道の車道側植込みを極力利用して設置した。受振点位置が交差点や三叉路の中にあたる場合は、正規間隔で設置せず受振点位置を近くの歩道側にずらした。

一部の歩道沿いでは、植込みが連続しておらずとぎれとぎれになっていたため、「アルミ製受振器スタンド」を使用して設置した。

また、交差点・三叉路付近、停留所・商店出入り口等で歩行の邪魔となるところでは、受振器を固めて隣接して設置する「バンチング」を併用した。

また、調査測線と交差する道路が多数あり、特に交通量の多い幹線道路での本線ケーブルの道路横断には、信号柱を用い高架渡しを行った。高架渡しを行ったのは、交通量の多い交差点で計7箇所である。この他の交差点では交通量に応じて、ケーブルをゴム製のカバーで覆って道路面を横断するか、ケーブルを単にガムテープで固定した。

交差点・鉄道を越える高架橋のために受振器を設置できない場合は、極力受振点をずらして設置したが、東名高速道路川崎インターチェンジでは、2点の設置が不可能であった