(4)地層の性状を考慮した地層区分

地質構成で述べたように、本地域の地質は各地域でそれぞれ異なった地層名がつけられている。これらを関東平野で標準的な地層名で統一することが望ましい。また、深部地下構造の検討では、地層の年代よりも、地層の性状が重要である。そのため、地層の性状を重視し、各地層をグループ化し、標準的な地層名で統一することを試みた。

図3−2−1−7に地質平面図、表3−2−1−2に地層の性状を考慮した地層区分を示す。表のように、本地域の標準地層名を完新統、第四紀火山岩類、相模・下総層群、上総層群、三浦層群、および先新第三系および相当層に分類した。

図3−2−1−4のように、関東平野下の先新第三系は北から三波川帯、秩父帯、四万十帯北帯および南帯からなる。嶺岡層群を含むこれらの地層は先新第三系に相当する。保田・葉山層群は前期〜中期中新世の地層であるが、蛇紋岩などの超塩基性岩類や玄武岩類を伴い、関東構造盆地の堆積岩類である三浦層群とは岩相が異なることから、先新第三系に含めた。

相模湾の北西に分布する丹沢層群は、新第三紀中新世の火山岩類を主体とする地層である。地質年代では三浦層群に相当する地層であるが、火山岩類であること、埋没深度が大きく、変成作用を受けていること、また、地塁をなす岩体のほぼ中央に深成岩類が分布していることから、先新第三系に分類した。

大磯丘陵西方に分布する足柄層群は上総層群相当層とした。ただし、足柄層群は、プレート境界における圧縮場での強い変形を受けており、上総層群よりも固結度が大きい。また、粗粒な堆積物からなり、上総層群とは地層の性状がやや異なる。

伊豆半島北東部には、箱根火山岩類の下位に白浜層群と湯ヶ島層群が分布している。湯ヶ島層群は丹沢層群と同じ理由で先新第三系相当層とした。